CC MagLev Pyraminxのセッティングについて
Twitterの字数制限(140字)では書ききれない戯言などを書き連ねるために書き始めたこのブログですが、ありがたいことに色々な人から閲覧いただいています。
私の書いた記事で特にアクセス数の多い2つが両方ともピラミンクスに関する記事なんですよ。やっぱり皆さんピラミンクス大好きなんですね。私も好きです。
そのうちの1つなんですけど、私の持ってるピラミンクスを全てレビューした記事あったじゃないですか。
この記事のCC MagLev Pyraminxの欄にて、
「初期状態の回転はかなり安っぽいですが、ちゃんとセッティングしたら化けます。具体的な改造方法やセッティングはここで書くと長くなりそうなので、今度個別で記事にしときます。」
と書いたんですよ。覚えている人がいるのかわかりませんが。
さすがに半年以上放置するのはマズいということで書き始めた次第です。
潤滑剤
このピラミンクスは初期状態がすごく乾燥しています。
悪く言えば安っぽい回し心地……
カサカサして回転も軽いので、少し粘度のある潤滑剤でしっとり感を出すと良くなります。
私は安定と信頼のDignitasを使っています。
潤滑剤を塗布する前に、軽く数百ソルブほど回して自然研磨することで潤滑剤の馴染みが良くなります。
「そんなの面倒くさい!!!」って人は、目の細かい紙やすりなどで接地面を撫でるように削ってあげてもいいです。*1
ネジの締め具合
ネジは特に触ってないです。
最初触ったときは、「回転軽いからちょっとネジ締めた方がいいかな~」とか考えていたんですけど、前述の潤滑剤で調整したら軽すぎる回転も改善したので現状ネジはノータッチです。
コーナーカットも初期状態で十分広いです。
この辺は好みの問題なので、キューブの良さを殺さない程度に皆さんの好みの締め具合を探してみてください。結局投げやりで申し訳ない
頂点の磁石の追加
多分ここが(私にとって)一番大事な調整です。
このCC MagLev Pyraminxの最大の欠点、頂点の磁石が弱すぎる!
じゃあ磁石が弱いならどうするか?そう、磁石を追加したら良いじゃない。
ということで今までキューブを買ったときの付属品を漁って、ちょうどいいサイズの磁石がないか探しましょう。
ちょうどいいサイズの磁石発見!!!!
……これ何のキューブ買ったときの付属品だっけ……????
@ 有識者
— 暇人のキューブ日記 (@Pyraminx_tanoc) 2022年10月16日
この磁石は、どこのキューブメーカーのどのキューブを買った時に付いてくる磁石かご存知の方いませんか? pic.twitter.com/Yq73xZIVo0
本当にごめんなさい……一番肝心なところが分かりませんでした……
寸法は、幅3mm高さ1mmの円柱状です。
キューブの磁石としてはかなり小さいサイズですね。
これより大きいと頂点が戻せなかったので、皆さんの手持ちの磁石の中で一番小さいやつで試してみましょう。
【追記】*2
YJのZhiLongシリーズの予備磁石ではないかとの情報を頂きました。
実際に分解して確かめてみたところ、かなりサイズ感が近かったのでおそらくZhiLongの3か4の予備だと思われます。(私はZhiLongの5をまだ買ってないので3か4のどちらか)
一つキューブを買う毎に予備の磁石が8個付いてくるらしく、改造に12個使用して、手元に残っているのが4つあることから、ZhiLongの3と4をそれぞれ買った時に付いてきた磁石が同じで、それを使ったのではないかと予想しています。
しかし、ZhiLongの5と4でサイズに違いがあるという情報も頂き、3と4で磁石が同じであるという確証が得られなかったので、引き続き有識者からの情報提供お待ちしております。
そして磁石を追加するとこんな感じです。
私のピラ(CCのRS)はこんな感じで頂点に磁石を追加してます pic.twitter.com/laRwTacCFL
— 暇人のキューブ日記 (@Pyraminx_tanoc) 2023年3月11日
これで頂点もいい感じのクリック感が出ます。
YuXinのリトマジピラの頂点よりは磁力弱めぐらいです。
あとがき
私はリトマジピラが合わなくて、やむを得ずGANを使っていた身なのですが、このCC MagLevピラに出会ってから "自分の理想" に出会えた気がします。
もう少し欲を言うなら、タイマーストップ時に頂点がPOPすることがあるのをどうにかして欲しい程度ですかね。そこまで高頻度ではないのであまり気にしていないのですが。
リトマジやGANに隠れてあまり日の目を見ない立ち位置ですが、この記事をきっかけに良さを知ってもらえたら嬉しい限りです。
正しさを失った話
今この記事をあなたが読んでいるということは、わざわざブログまでチェックしている私のファンか、購読リストに登録してくださってる人だけですかね。
特にTwitter等で公開したことを告知もしていませんし。
今回の記事は、キューブに関することは薄いです。だたの私の日記というか掃き溜めみたいな記事です。
スピードキューブから離れつつある話
早いもので、私がキューブを始めてから4年ほど経過しました。ですがスピードキューブに対するモチベーションは年々低下しています。
今回の記事は、なぜモチベーションが低下したのかとかそういった話を書き留めておくものです。別にスピードキューブに関する有用な話は出てきません。
私はTwitterを利用する際は趣味毎にアカウントを分けているので、一見キューブ一筋でやっているようにも見えますが、何かと多趣味で生きてる人間です。
その内の一つが『音ゲー』です。
ゲームセンターに置いてあるアーケードリズムゲームで『WACCA』というゲームがあったことを皆さんご存知でしょうか?
今日はそのお話です。
好きなコンテンツが消えるとき
WACCAはMARVELOUSとHARDCORE TANO*Cのコラボにより制作・運営された音ゲーです。
元々HARDCORE TANO*Cの方々の制作する楽曲が好きで、WACCA稼働前の告知の時点から楽しみにしていました。
幸いなことに、私の家の最寄りのゲームセンターが置いてくれたので、稼働開始以降よく遊んでいました。
それはもうずっと遊んでましたよ。
そんな中でした。あのときの感情は忘れもしません……
【重要なお知らせ】
— WACCA公式 (@WACCA_official) 2022年6月21日
この度、『WACCA』は、2022年8月31日(水)をもちまして、オンラインサービスを終了させていただくこととなりました。
オンラインサービス終了までのスケジュール及び、オフライン版に関する詳細についてはこちらをご確認ください。https://t.co/7PDYrsudet#WACCA
言葉にできないとはまさにこの事でしょうか……
以前から匂わせツイートのようなものが散見されたので、心構えはできているつもりでしたが、こうしてサ終*1のお知らせを目の当たりにしたときの絶望感は相当なものでした。
幸いなことに(?)、お知らせからサ終までまだ期間があるのでやり残したことが無いように時間は残されています。
残り2ヶ月しかありませんが全力で楽しむことにしました。
正直な話、あの頃はスピードキューブをやってる場合じゃなかったわけですよ。
全て落ち着いた後に復帰したらいいと、安易に考えていました。
さて、ここで問題です。
「自身の人生の一部を形成したと言ってもいいほど大切だった趣味を失った人が、次の日から心機一転して別の趣味に打ち込めるでしょうか?」
できるわけ無いんですよね(無慈悲)
気分が落ち込むと他のことに手がつけられなくなるものです。
キューブどころか何もしたくない状態でした。今思えば軽い鬱だったんじゃないかとまで思っています。あっ、今は大丈夫ですよ、毎日元気にTwitter頑張っています。
そんなこんなで気持ちも落ち着いて、いざキューブを再開しようと思ったんですよ。
試しにメインのピラミンクスを回してみたんですけどね、ゴミカスタイムのオンパレード……(´・ω・`)
そりゃ何ヶ月も放置していたら腕も鈍るわけで……
ずっと悪いタイムを見続けるのも嫌になって、また練習をサボるようになりました。
結果的に、
- 嫌になって練習しない
- 腕が鈍る
- 更にタイムが落ちる
の悪循環に陥ったのです。
全体的に端折った話もありますが、これが今の私の現状です。
スピードキューブの腕は確実に落ちていますが、後悔はしていません。
価値観の違いは人それぞれですが、あのときの私にとってキューブよりWACCAの方が大切だったのは確かです。
さいごに
私は好きなことならとことんやり込みたいタイプの人間なので、それなりにWACCAにもお金もかけました*2。ゲームをするたびに100円払うのは、やっていない人からするとアホらしく感じるかもしれませんが、ゲームセンターに置いてあるゲームは家庭用ゲーム機には無い体験ができるので、一度でいいのでぜひ触ってみてほしいです。
最近は家庭用ゲーム機の普及率とクオリティが上がっており、ゲームセンターの運営は苦しくなっています。お願いです、私みたいな哀れな人をこれ以上生まないためにも、機会があればゲームセンターにお金を落としてほしいのです。
いやー凄いな…隠し文章まで探しちゃう探究心溢れる君には当時の私の様子をお見せしようかな。
当時(2022/8付近)の私のツイートを見返せばより詳しい私の心情が見えるぞ。以下のアカウントは、『暇人のキューブ日記』とは完全に別人として振る舞っているので、キューブ界隈の身内ノリや他のアカウントの存在を仄めかす発言はNGだからね。
上記のことを守れるという人は、私はここ(@sasurai_WACCA)にいるから覗いてみてね。
Greg's Multi Cube
今回も気ままに好きなパズルの解法を書き残しておく備忘録記事です。
パズルの紹介とか
私みたいな非WCAパズルコレクターならご存知かと思いますが、あのGregさんがデザインしたパズルをYuXinが商品化したキューブです。
何と言ってもパズルのクオリティがとんでもなく高いです。
これだけ複雑なパズルでありながら回転は良好で、潤滑剤無しでもスルスル回ります。
パズルの耐久性能と複雑さは必ずしもトレードオフとはならないことを教えてくれます。そのくらい高品質です。
パズルの概要ですが、大半はMaster Skewbとほとんど同じです。
軸の向きも揃える必要があるMaster Skewbと言えばいいでしょうか。
3x3x3はセンターの向きも揃えると軸の向きも揃いますが、Skewbはコーナーの向きと軸の向きが対応していません。
本来は見えないので気にする必要が無かった軸の向きが、内部パーツとして視認できるようになったのがこのGreg's Maluti Cubeです。
一見すると内部パーツを揃えるのに3x3x3の知識が必要そうに見えますが、3x3x3とカットが異なるので実は使いません。
Solve
解法を記述するにあたって、回転記号を定義しておきましょう。
WCAスクランブルのSkewb回転記号は全てのコーナーに対応していないので新しく作りましょう。と言いたいところですが面倒なのでkemiさんの回転記号を流用させていただきます。
普段私がMaster Skewbを揃えるときは、
コーナー → エッジ → センター → インナー
の順番で揃えているのですが、今回は軸の向きを崩さないようにするためパーツを揃える順番が少し変わります。
1. 内部パーツ
まず最初に内部パーツを揃えます。前述の軸の向きを最初に合わせるのと同じです。
実は内部パーツの挙動はEight Petals Cubeと同じなので解法がそのまま使えます。*1
少し見にくいですが固定されてるコーナーの向きを合わせて、R' F R F' 等でエッジを入れ替えるだけです。
内部パーツが揃った段階で、外側のエッジも揃っているはずです。(インナーパーツと連動しているので)
2. センター
エッジの配色を確認しながらセンター(内部パーツを囲っているパーツ)を揃えます。
R L' R' LやR L R' L'等の3点交換を繰り返すだけです。
RとLで動く内部パーツがそれぞれ干渉しないので、内部パーツが崩れません。
それに対しRとFでは内部パーツが干渉するため、センター交換にR' F' R F等はNGです。
ちょっとした小話①(読まなくても問題なし)
内部パーツが崩れる条件は、
- エッジパーツが崩れていない
- 手順の実行の前後で軸の回転量が変化していない(Rを回したらどこかでR'が必ず入っている等)
の2つなので端的に言えばエッジが崩れないコミュテーターになっていればOKです。
前者は単純にエッジパーツに隣接するインナーが連動しているためですね。
先程のR' F' R Fはエッジパーツが動くのでNGという訳です。
後者は各軸の回転量がインナーと連動しているためです。
コミュテーターの形をした手順は必ず逆手順もセットで回すため、自然と軸の向きも維持されます。
3. インナー
Master Skewbと同じ要領でインナー(細長い長方形のパーツ)を揃えていきます。
手順はkemiさんと同じです。
前述のインナーパーツが崩れる条件を満たさないので、Mastar Skewbの手順がそのまま流用できます。
4-1. コーナー(CP)
最後にコーナーを揃えて終わりです。
一度コーナーの位置を合わせて、その後向きを調整します。*2
位置(CP)が合っていないコーナー2組をFとBに来るように持ち替えます。*3
この状態から (R L' R' L) x 3 でコーナーが入れ替わります。最大でも2回この手順を使うだけでCPは揃います。詳しくは以下。
ちょっとした小話②(読まなくても問題なし)
(R L' R' L) x 3 は F↔B だけでなく l↔r の交換も行われる2c2cですが、FとBが合ってない時は必ずlとrも合っていません。そのため、CPの判断はFとBのコーナーだけ確認するだけで良いということになります。
詳しくはkemiさんのwikiの「グループ」についてを覗いてみると理解が深まると思います。
普通のSkewbやMaster Skewbでは、同グループ内での3点 + 異グループCO が発生する可能性がありますが、Greg's Maluti Cubeでは最初に軸の向きを合わせたので異グループCOが発生しないため必ず2c2cとなります。*4*5
コーナーは8つで、一度の手順で4つのCPを合わせることができるので最大でも2回でCPが揃えられることになります。
4-2. コーナー(CO)
COを合わせていきます。
正直ここは脳筋コミュテーターなので良い手順知ってる人いたら教えてください。
F・BコーナーCO
((R L' R' L) x 3) F ((R L' R' L) x 3) F'
CP手順とFで干渉するパーツがFコーナーのみであることを利用しています。
FとF'を入れ替えることでCOの向きを調整することも可能です。
もしTAしたい人がいるなら
手順を拡張してもっと効率良くCO合わせも可能です。
((R L' R' L) x 3) F r ((R L' R' L) x 3) r' F'
インターチェンジに r を加えることで r・l コーナーのCOも同時に操作できます。
【脱初心者】ピラミンクスの指南書
まえがき
この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2022の13日目の記事となります。
クソ程どうでもいい話ですが、20221213は素数らしいです。
素数大富豪で使いたいところですが20の並びがあるので使えませんね。*1
ちなみに1213も素数ですので、こちらのほうが組み合わせやすく使いやすそうです。また、私の誕生日(12/17)の1217も素数で、1213と1217は差が4のいとこ素数となっています。
話がそれてしまいましたね。キューブの話に戻しましょうか。
昨日12日の記事は梅子さんの『初心者向けにBLD解説してみる-苦しみを共有しましょう-』でした。
明日14日の記事はあっきさんの『RouxじゃなくてLou』となっております。
今年のアドカレも折り返しですね。皆さんの記事も力作ぞろいで毎日楽しく拝読しています。
今回こそはちゃんとWCAパズルのスピード解法について書こうと思います。去年の記事は需要が低すぎたので
インスペクションから "戦い" は始まっている
ピラミンクスに限られた話じゃないですが、スピードキューブのインスペクションタイムってめちゃくちゃ重要なんですよ。(当たり前)
特に2x2x2やSkewb等の小分割競技をやっている人なら分かると思いますが、インスペクションでどこまで読めるかがタイムに直結します。
その結果、インスペクションでの完読みに行き着くんですけどね。
私が主にピラミンクスのインスペクションタイムで意識して見ている箇所としてはこんな感じです。
- ブロックやバーからVが作りやすそうな色を探す
- 揃っていない頂点の個数と向きの確認
- (余裕があれば)L4Eの先読み + AUF
ここで一つポイントなんですけど、ピラミンクスで一番最初に確認するべきなのは頂点ではありません。一番最初に見るべきはVの作りやすそうな色を探すことです。
ピラミンクスはCNが望ましいので、インスペクションは色に合わせて持ち替えます。最初に頂点の位置や向きを確認しても、その後持ち替えてしまっては意味がありません。
最初にVを作る色の目星をつけてから頂点を確認しましょう。
あと、当たり前すぎて書くべきか悩んだんですけど大事なことなので書きます。
ピラミンクスの配色を覚えていない人は覚えてください。
頂点もそうだけど、ピラの配色を把握してないやつは1ヶ月間4面体パズルしか触れない刑に処す。
— 暇人のキューブ日記 (@Pyraminx_tanoc) 2021年6月8日
ピラミンクスの指使いについて
ピラミンクスは形状故に指使いがめちゃくちゃ大切です。
この機会にみなさんもピラミンクス特有の指使いを会得していってください。
R・L系の回し方
これは皆さんの想像通りでしょう。
普通につかんで普通に回します。
状況にもよりますが、R・L頂点の対面を回すこともあります。
Rの真反対の面をLw、Lの真反対の面をRwとすると、
R B' R' を Lw U' Lw' として回すことも可能です。
U系の回し方
Uを回すとき、人差し指を後ろのエッジまで伸ばして、3x3x3のトリガーをするように回していませんか?
絶対ダメとは言いませんが、ロスが大きいのでオススメしません。
Uを回すときはRFエッジに人差し指をかけてトリガーしましょう。
左手でUを回したいときは人差し指をFLエッジにかけて弾くようにして回します。言葉で説明しにくいのですが、60°くらいまで弾いたら残り60°は押し込むイメージです。
左右どちらの手でも回せるようにしましょう。
(例) R U R' 回す場合
- Rは普通に回します。
- Rを回した直後なので、右手人差し指はD面に来ています。この状態で右手でUをトリガーするのは明らかにロスなので、前述の左手人差し指で弾くようにして回します。
- 1でRを回した右手を戻します。
B系の回し方
そこの君!もしかしてピラミンクスのBを回すとき持ち替えていないかい?(誰)
これマジで2億回は言ってるんですけど、ピラミンクスで持ち替えは甘えです。
Bを回すときは中指(or 薬指)を使ってD側のエッジを押し込むようにして回しましょう。
また、RやL'を回した直後なら人差し指がD面に来ているので、そのままトリガーでBを回すことも可能です。
頂点について
おそらくピラミンクス競技者が一度はぶち当たるであろう壁。頂点です。なんなら現在進行形でぶち当たってる
TwitterのTLとか眺めていると散見されるのが、「パズル性が無いからいらない」等の否定的な意見です。
そうだよ!確かにパズル要素皆無だよ!
ですが競技面で見ると話が変わります。
ここにピラミンクスの指使いの全てが詰まってます。
少し前にTwitterにて頂点の指使いについて言及したのですが、折角なのでここにも書き残しておきます。
ピラの頂点について自分が意識している事(実践で出来ているとは言ってない)を忘備録ついでに書き連ねるので見たい人は見ていってください。
— 暇人のキューブ日記 (@Pyraminx_tanoc) 2022年5月2日
↓
色々書き連ねていますが、結局私が言いたいのは「u頂点は残さない方が良い」ということです。これさえ意識しておけば頂点のロスタイムは幾分か軽減すると思います。
r・l頂点は普通につまんで回せます。b頂点も最初は慣れないかと思いますが薬指(or 中指)で回せます。
ですがu頂点を回す場合、指のホームポジション的に回しにくいんですよね。
私は最初に処理していますね。
レアケースではありますが、『R・L系の回し方』で触れたRwやLwで実質上の持ち替えをした際に処理する方法もあります。
グダグダと色々書きましたが、結局ピラミンクスの頂点は数こなして慣れろとしか言えないと思います。(なげやり)
頂点の処理は指使いも大切ですが、実は処理するタイミングが重要だったり…
最初に頂点を全て合わせたりするのではなく、ソルブの合間を見計らってさりげなく合わせるのがコツです。
Vの作り方
今更書くことでもないと思いますが、私はV-firstで解いてます。
Top firstの方にはあまり需要がない情報になるかもしれませんがご了承ください。
Vの作り方ですが、正直なところ経験と勘とその場のノリがほとんどです。一応定石みたいなものはあるのですが…
RouxのFBのように自由度が高い分、競技者の即興力が試されます。
CStimerのソルバー機能に『Pyraminx V』というものがあり、各面のV最短手順を出してくれる機能があるので、そこから自分なりの定石を見つけるのがいいかもしれません。
この記事の後半でexample solveの解説をしてるので良ければご参考までに。
L4Eについて
こればかりは覚えるしかないですかねぇ…
CubeRootの手順表が一番使いやすいと思います。
一応AUFまで含めた全てのL4Eのパターンを網羅した手順表もあります。
ちなみに、最近私はML4Eとかいうやつにも手を出していたりしますが、まだまだ練習段階です。
一般的なV-firstは、Uエッジ3つ + FDエッジの4つをL4Eとして扱いますが、FDエッジに限らずRDやLDエッジでも使えるようにしたのがML4Eですね。
3x3x3でいうところの裏F2Lみたいなものですね。ゆくゆくは使いこなしてみたいものです。正直、L4Eの判断ですらクソ雑魚なのでそれ以前の問題ではありますが…
これから始める人に「L4E全部覚えろ!」っていきなり言うのも酷なので最初はBegineer's Polish Vでも良いと思います。
覚える順番ですがCubeRootの手順表を上から順番に進めて良いと思います。
最優先で覚えるべきなのが、完全一面後のLL系(手順表の04~07)とフリップ系(01~03)ですね。
余裕があればL3E系(08~15)も覚えておくと便利かと思いますが、ちゃんとEOやBarを見ないと2flipが残ったりするので慣れるまでは時間がかかるかもしれません。
CFOP基本手順を覚えた3x3x3キューバーにはぜひL4Eにも挑戦して頂きたいですね。そして判断の難しさに苦しんでほしいです。
もしこれからピラミンクスをガチる予定の人がいるなら、助言としてL4Eの取得は早ければ早いほど良いというのを挙げておきます。
3x3x3で後天的にCNを会得した人なら分かるかと思いますが、一度ついてしまった癖を抜くのは大変です。ましてやCNが前提で判断が難しいピラミンクスではその癖の差が顕著に出ます。(経験談)*2
example solve
ここまでの内容を踏まえていくつか私のexample solveの解説です。
sample① U' B U' R B' L B' R l r' u
見て分かるラッキースクランブルですね。
黄色でブロックがすでにあるので有効活用しましょう。
- 黄色D赤Fになるように持ち替え
- 左手人差し指と薬指でu・b頂点合わせ(u' b)
- 黄色V(R' B' L B')
この時点で、赤黄DFエッジflipまで見えてると良いですね。
*3 - L4E (L' U' L R' L R L')
- 最後にr頂点を右手でねじって完成 (r)*4
一応3手V(緑D赤Fで L' B R')もありますが、R' B' L B'の方がL4Eが読みやすかったのでこちらを使っています。
sample② R B L U' R' L' R' U L l b'
- 赤D緑Fになるように持ち替え
- 赤V (L B' L' R')
- L4E (U R U' R' L' U' L U')
これ頂点処理のタイミングは人によって変わると思います。
私の場合はV作成時にb頂点、L4E終わった後にr頂点を処理しました。
今回のVは、青赤エッジのペアが見えたので活用する分かりやすい形ですね。*5
青Vを作ろうとすると青黃エッジの位置がちょっと都合悪いため、今回は赤Vにしています。さらに赤黃エッジの位置が良いですね。
1手目のLで青赤エッジを避難、B' L'で赤黃ペアを作りつつ最初に避難させた青赤エッジを戻します。
ちなみにV最後のR'で赤緑EOが見えますが、そのままで大丈夫です。3x3x3などでは何かと嫌われるEOですが、ピラミンクスL4Eでは判断が楽になるので(私は)ラッキーパターンだと思います。*6
ちなみに、そのままR'すると4flipのなるところまで読めた場合は直前にUやU'を挟むことで回避もできます。
sample② 別解(ぺんすけさん提供)
- 青D緑Fになるように持ち替え
- 青V (L U' R B')
- L4E (U’ R2’ L R L’ U)
Vの最後にR'、L4Eの1手目がRなのでキャンセルしていますね。
完読みしているからこそ為せる技でしょう…
sample② 別解(ぺんすけさん提供)
- 赤D緑Fになるように持ち替え
- 赤V (U’ R’ U’ L’ B’ L)
- L4E (R U R’ U’)
これヤバいですね(語彙力)
1手目のU'をしなくてもVは作れるのですが、このU'のお陰でエッジが1つ揃うのでL3Eのなります。
赤青ペアを避難させるために4手目にL'をしていますが、ここがLになっているとL3Eになりません。
これらを読んだ上での判断でしょう…
sample③ L R' L' B U L' U' R' U l r' b
- 青D赤Fになるように持ち替え。
- 左手人差し指と薬指でu・b頂点合わせ(u' b)
- 青V (R' L' U B')
- L4E (L' U L2 R' L' R U')
- r頂点合わせ (r')
ぱっと見ブロックも無いので難しそうなやつです。
(スクランブル直後の状態から)R'で赤青ペア、B'で青緑ペアが見えるかがポイントになりそうですね。
前述の2ペアは互いに干渉し合う位置なので、どちらか一方に絞る必要があります。
ここで仮に赤青ペアを選択すると、2手目に青黃ペアまで見えますが、センターの向きが良くありません。
なのでここでは青緑ペアを活用します。
青D赤Fになるように持ち替えてR'で青緑ペア、L'でセンターの向き合わせ、Uで青黃ペアを作ります。最後にBで合わせてVの完成です。
今回のL4EはL' U Lとヘッジスラマー*8を組み合わせた手順で、最短手順はL' U L' R' L' R U'ですが、回しやすさの観点から3手目のL'をL2にして回しています。
sample③ 別解
解説書いてる途中で別解見つけたので追記しときます。
- 赤D緑Fになるように持ち替え。
- 右手人差し指と薬指でu・b頂点合わせ(u b')
- 赤V (L' U R B')
- L4E (U' R' L R L2' U L U)
- r頂点合わせ (r')
L' Uで赤黃ペア、Rで赤青ペアを合わせます。
1手ペアに気を取られて気づきませんでした…
もしかしたらsample①と②も良い別解があるかもしれません。
見つけた方はこっそり教えてくれると嬉しいです(殴)
sample③ 別解(望月シンジさん提供)
- 緑D黄Fになるように持ち替え
- 緑V (L' U R U' B')
- L4E (R U R' U' R U' R')
(解法解説&コメント準備中。もうしばらくお待ち下さい)
あとがき
私がピラミンクスを本格的に始めてみたいと考えていた頃、初心者に向けた指南書が欲しいなぁ~って思っていたんですよね。
単純に競技人口が少ないので、相対的に情報を得る機会も減る訳ですよ。
やる気はあっても学ぶ術が無いってすごく勿体ないことだと思うので、私と同じような人をこれ以上出さないためにも私自身が率先して書くべきなのかなという次第です。
偉そうなことを色々書きましたが、「じゃあお前はここに書いてること全部できてるんか?」と言われたら、自身を持ってYesと言えない自分もいます。そもそも最近練習してない…
せいぜいトリコンで入賞してる程度の実力で偉そうなこと書いてごめんなさい。
私自身、自分のピラミンクスのソルブに納得いかない箇所はまだありますし改善点もいっぱいあります。望むことなら、この記事をきっかけにピラミンクスを始めてくれた人と共に切磋琢磨してみたいものです。
最近は例の流行病も落ち着き始め、以前の生活様式が戻りつつあり、日本国内の大会も少しづつ開かれるようになりました。新しく公式競技の記録を持つという点でピラミンクスはすごくコスパが良いと思うので、ぜひともこの記事を見ながらピラミンクスに挑戦してみてほしいですね。
またどこかでお会いしましょう。
BLDの新しい記憶法、音記憶(物理)について
まえがき
先に断っておきます。
この記事はノリで書いたクソ記事なので、BLDの情報が得られると思ってワクワクしながら開いたキューバーの皆さんには申し訳ないです。
有益な情報が欲しくて開いた方は閉じてもらって大丈夫です。
3x3x3キューブに割り振る文字数
一般的にBLDはコーナー・エッジにそれぞれ24文字づつ割り振り、文字列にして記憶します。
それで気づいたんですけど24って、ピアノの2オクターブ分の音数と一致してるんですよ。おぼろげながら浮かんできたんです…24という数字が…
そこから発展したのが、文字列の代わりにメロディーを作って、それを基に記憶する記憶法。音記憶(物理)です。
元々私はキューブ以外にも音楽関係の趣味もありまして、ピアノやらDTMやらにも手を出しているのもあり「もしかしてネタ解法的な立ち位置でもあるんじゃないか…?」と思い開拓してみました。
要は今まで割り振ってた平仮名が音階になるだけです。
ナンバリング
ということでそれぞれのパーツに音階を割り振りましょうか。
展開図なので分かりにくいですが、左から右に向かうにつれて音が高くなるように並べました。
黒鍵は便宜上シャープとフラットの2つ書いてますが、好きな方を使ってください。
というか覚えるのは音階なので、記号はあくまでも文字表記に対応させるためのものです。
実践編
アイディア出した本人がやらなかったら反感を買いそうなので、ちゃんと実際にやってみます。
あ、あともう一つ謝らないといけないことがありまして…私未だにOPOP法(UR・ULBバッファ)なんですよ…
なので分析がM2法や3-style利用者とは大きく異なります。申し訳ありません…
久々のBLD………(大体30分後)
take7にしてようやく成功…
scramble : D R2 F2 U F2 L2 U L2 F2 U' R2 L' U2 B' F' R F L B' U' R2 Fw Uw'
エッジ・コーナー共にループが1つ。EO・COがありますがそこはビジュアル記憶でゴリ押しました。
パリティが無かったのも良かったですね。
新しい記憶法云々の前にBLD自体を最近練習していなかったので、しょうもない実行ミスしたりで変に沼りました…
分析結果はこんな感じです。
楽譜に書き起こすとこんな感じです。
これを頭の中でイメージして覚えるわけです。
実際どうなの?
正直に言います。覚えにくいです。
曲として成り立っているメロディーを覚えるならまだしも、ランダムに並んだ音をそのまま覚えるのは面倒です。
練習次第でどうにかなるものですかね…?
ただ、実際に使ってみて良いと思った箇所もあります。
文字数の偶奇でパリティを判断するBLDですが、この記憶法なら4/4拍子1音4分音符にすることで脳内で楽譜に書き起こしたときに音数の偶奇が分かりやすかったです。
2文字1セットのレターペアで良くない?
あとがき
始めてまだ日が浅いので、(気が向いたら)練習してみようと思います。
現段階の目標ですが、
- 専用のアプリを作りスクランブルを生成&分析
- 分析結果に合わせて音が生成される
- 自分はその音を聞いて、キューブを終始見ないでBLDをする
というのをやってみたいです。
対応する音は普通に12平均律で周波数を指定したら良さそうですが、分析時のループやEOCOの処理をどう表現するかが課題になりそうですね。
最悪3音追加して、UL・URのEOであればE C等でも良いとは思いますが…
ここまで読んでくれた人が一体どれだけいるのか疑問ですが、良い案があれば教えて欲しいです。
自由気ままに好きなこと書いて需要の無い情報ばかり書いてる記事ですが、次の記事も気長に待っててくれると嬉しいです。
ピラミンクスどれ買ったらいいの問題
前置きとか無しで答え先に書く
『◯◯ オススメ』とかでググったときに出てくる、『オススメの◯◯集』的なサイトとかあるじゃないですか。
ああいったサイトって何個か商品羅列して、最後に「どうでしたか?自分好みの商品は見つかりましたか?」的な文言置いて終わるじゃないですか。あれ私嫌いなんですよ。
何個も出さないで、その中で一番良いの教えてくれたらそれで済むわけじゃないですか。
なので私は全てすっ飛ばして書きます。
とりあえずリトマジ買っとけば間違いない。
この記事を開いてくださった皆さんは、とりあえずこれだけ覚えてもらったらもう閉じて大丈夫です。はい、もう私が言いたいことは書き終わったので。
もっと詳しく知りたい人用
ここから先は、もっと詳しくレビューが欲しい人用に書き連ねます。(私が持ってる範囲内で)
読むのが面倒だという人は、前述のリトマジ買いましょう。
YuXin Little Magic Pyraminx M
オススメ度 : ★★★★★
おそらく、現在使用者が最も多いであろうピラミンクスです。
一番の強みはやはり値段でしょう。このクオリティで約1000円はおかしい(褒め言葉)
回転の軽さと磁石の強さのバランスが良く、トリコンでも派遣を握っている理由が分かります。
頂点は回転が非常に軽く磁石が強いためクリック感があります。
タイマーストップの際に意図しない回転が起きやすくペナルティを連発したので私はあまり使っていませんが……多分慣れの問題だと思います。
GAN Pyraminx (コアマグ&GES付属)
オススメ度 : ★★★★★
現在私のメインです。*1
3x3x3のTeng Yunのような柔らかい回し心地が特徴で、コアマグネットによる広いアシストがあります。
値段を気にしないのであれば、ぜひとも購入を検討してもらいたいですね。
初期状態はとても緩くPOPしやすいため、GESは一番重い設定で丁度いいくらいです。*2
コアマグ無しの安いバージョンもあるらしいですが、持ってないので詳しくは分かりません。
ただ私から言えることは、「中途半端にお金を渋らないほうがいい」とだけ。
MoYu MagLev Pyraminx
オススメ度 : ★★
ついにピラミンクスにもマグレブの時代が到来!!
と思ってウッキウキで買ったんですけどね。
何というか、バランスがイマイチ。回転は他のピラミンクスと比べてもトップクラスに軽いのですが、磁石が強すぎるので120°毎にガクガクします。
軽すぎる回転を調整しようとネジを締めたいところですが、ネジが入っている頂点のパーツを外そうとするとパーツの爪が折れるそうです。
最近のキューブで調整できないのは致命的すぎんか…( 'ω')?
コーナーカット等は良さげなので、v2が出てその辺のバランス調整がされたら派遣を握る可能性はあると思います。ポテンシャルは感じるので今後に期待といったところでしょうか。
一応トップ層でも使用者はいるらしいので一概に悪いとも言えなさそうですが、破損覚悟での調整が必要なものをオススメはできかねます。
CC MagLev Pyraminx
オススメ度 : ★★★★
競技用ピラミンクスとしては直近で出たCubingClassroom(MoYu)のMagLev搭載モデルです。
これ、結構オススメです。
前述のWeiLongより15gも軽くなり、磁石も弱めなので問題だったバランスの悪さも改善しています。
初期状態の回転はかなり安っぽいですが、ちゃんとセッティングしたら化けます。
具体的な改造方法やセッティングはここで書くと長くなりそうなので、今度個別で記事にしときます。
個別記事書きました。下のリンクから飛べます。*3
リトマジ買ってみたけど自分には合わない。けどGANは高すぎるって人に第三候補としてオススメしたいです。
セッティングが少し手間なので初期状態やセッティングのやりやすさで選ぶならGANの方が良いですかね…
先程メインはGANと書きましたが、最近改造してその良さに気づいたのもありメイン変更も視野に入れています。
現在私のメインピラとして活躍しています。*4
YuXin HuangLong
オススメ度 : ★★★
私の記憶が正しければ、初めて買ったピラミンクスがこれでした。
「何買ったらいいのか分からんけど、値段が高いの買っとけばええやろ」って選んだ記憶があります。
回転は軽いですが、磁石がかなり強いです。
悪いとは言いませんが、これである必要もないかなぁ…って感じのやつです。はい。
一昔前のピラミンクスって感じですね。最近のトレンドからは外れてるかも。
MONSTER GO
オススメ度 : ★
GANの劣化版。
磁石なし。GES無し。その上リトマジより高いです。
わざわざ好き好んで買う理由は無いと思います。
3x3x3の時も思いましたが、MONSTER GOシリーズはどこの層をターゲットに開発したんでしょうね。
GESじゃないことを逆手に取り、MagLev移植してM化したら化けるかもしれませんが、まだ試してません。だって面倒なんだもん
Sheng Shou Mr.M
オススメ度 : ★★★
一昔前に派遣を握ってたやつですね。
直線的な回し心地ですが柔軟性も兼ね備えており、ピラミンクスにもコーナーカットを求めるようになったのはこれが出た辺りからでしょうか。
回しにくさを磁力でカバーしていた時代からコーナーカットでカバーする時代に変わりつつありますね。最近のキューブは総じて回転が軽くなり、ピラミンクスでもトリガーが使われるようになってきているのが理由の一つでしょう。
表面に細かい凹凸があり、少々無茶な持ち方をしても滑りにくいので結構好きです。
値段もそんなに高くないので、送料調整の機会があれば試してみてもいいかもしれません。逆に言えば、そこまで優先度が高くないという意味でもある。
XMD Bell
オススメ度 : ★★★
これも昔派遣を握ってましたね。
XMD(QiYi)らしい直線的な回し心地。最近のピラミンクスと違い、回転は少し重めですが、磁石は弱めなのでバランスは良いです。重めとは言いましたが、いい意味で安定感があるので好きな人は好きだと思います。
昔からピラミンクスでこれを使っていた人なら、前述のリトマジに乗り換えてもいいかもしれません。より軽く、回転の方向性(?)が近いです。
ただ、今から新しく買う理由は無いかと…買ってもコレクション用になるだけですね。
まぁ、私はコレクション用で買ったんですけどね。
XMD Bell v2
オススメ度 : ★★★
あのBellのv2が出ると聞いてワクワクしていたのですが、最初に触った感想としては「あっ、ふーん……。」って感じでしたね。正直v1の方が好き
ピラミンクスとしては珍しく磁力調整機構が搭載されており、前作より軽くなったことをメーカーは推してるみたいですが、同時期に出たGANの方が軽いという始末。
ちゃんとセッティングしたらそれなりに戦えるポテンシャルは持ち合わせていますが、如何せん発売時期が悪かったですね。
これを買うぐらいなら、もう少し背伸びしてGAN買うのが無難な気がします。
GANの方が初期状態の完成度が高いですし。
Lefun Keychain
オススメ度 : ★
まさかこれメインで使うバカはいないよな?
ちなみに私が買ったものは配色が間違っていました。個体差があるのかは分かりませんが、穴が開いている時点で競技用には使えません。
2つ買って穴が空いてないパーツ同士で組み合わせることで大会でも使用可となりますが、そこまでしてこれで大会に出たいかって話ですよね。
さいごに
みなさんが普段使っている3x3x3でも人によって好みが分かれるように、ピラミンクスも人それぞれ好みがあると思います。いくつか気になったやつをピックアップして買ってみて、その中から好みのキューブを探すのが理想でしょう。
今回のレビューもあくまで私個人の感想なので、人によっては「いやこっちの方が私は好き」っていうのもあると思います。鵜呑みにしすぎないよう参考程度に捉えてもらえると幸いです。(保険)
簡易的に書き留めるだけの記事ですが、もっと詳しく知りたい人がいたらコメントでもTwitterのDMでもいいので言ってくれたら喜んで対応します。
そもそもピラミンクスに興味を示してくれるだけで変種競技者としては嬉しい限りなのでお気軽に送っちゃってください。
WitEden Super 3x3x3 (Crazy 3x3x3)
最近パズルの解法についての話をあまりしてないなと思ったので、私のお気に入りのキューブの解法について書こうと思います。
面白いのに人気がない()
WitEdenのSuper 3x3x3なんですけど、めちゃくちゃ面白いパズルなのにTORIBOストアのWitEdenで人気順ソートすると一番最後にあります…
この記事を読んでる皆さん。買いましょう。買ってください。
1900円でこのクオリティは買いです。記事執筆中の現在は在庫切れですが…
解けるかどうかの心配は無用です。これから私が書きますし、kemiさんのwikiにもあります。*1
今回私がまとめた解法は私が初見で解いた時の解法で、前述のkemiさんの解法とは少しだけ異なるので、「ほーん、そういう順番で解くんだなー」程度に眺めてもらって大丈夫です。
solve (今更だけどネタバレ注意)
すごく面白いパズルなので、ぜひともご自身で色々考えてもらいたいところですが、どうしても解けなかった人や私の備忘録として解法をまとめます。
まず、パズルの構造について
見た目の通り3x3x3ベースですね。
サークルの内側は固定されており、UやDを回してもサークルの外側だけが動きます。
また、完成状態からR等をしてサークルが崩れた状態になるとUD面はロックされて動かなくなります。無理に回そうとすると壊れるかもしれないので注意して回しましょう。特にスクランブル…
WitEdenのキューブにしては高品質ですが、小さいステッカーが剥がれやすいのがネックですね。私が購入した時は予備のステッカーが付属していたのであまり気にしていませんが。
サークルによる回転制限が多いので、通常の3x3x3とは違った考え方が求められますが、既知の手順を流用できる場面も多いです。
step.1 E列を合わせる
サークル面がUDに来るように持ち替えた状態から、E列を合わせていきます。*2
センターは固定されているので、合わせるパーツは実質エッジ4つだけです。また、UD面の回転ができないためEPが合った時点でEOも自然に合うようになっています。
(例)
R' F R F'
B' R2 B
UD面を絶対に回さないでください!AUFとか絶対ダメです!
step.2 UD面のサークルを作り回転制限を解消する
OLL手順を活用してサークルを構成するパーツを合わせていきます。
step.1 でE列を揃えたので、UD面のEO・COを合わせるのと同じです。
step.2-1 EOを合わせてクロスを作る
クロス(十字)となると、6手OLL(F R U R' U' F')を使いたくなりますが、これだとU面を回さないといけないので使えませんね。別のOLLで代用しましょう。
また、今のステップではサークルを合わせることが目的なので、パーツの色まで考える必要はありません。
画像では便宜上OLLのような状態になっていますが、実際はUD面が黄色or白色となればOKです。側面の色も合わせる必要はありません。
step.2-2 COを合わせてサークルを完成させる
- 2CO
OLL24 (Rw U R' U' Rw' F R F')
OLL25(F R' F' Rw U R U' Rw')
Rw回転でセンターの位置関係を変化させることで実質上の持ち替えとなりU回転が可能となります。
パリティ
2EOや2COがUD面にまたがって発生することがあります。
この場合は、R2やF2等の側面の180°回転でセットアップしてから上記の手順を使って処理します。逆セットアップを忘れないように…
step.3 UD面のサークル内側の色を合わせる
サークル内の色を合わせていきます。
通常の3x3x3の完全一面を作るのと同じように、エッジ→コーナーの順番で揃えていきます。
kemiさんのwikiとほとんど同じ手順です。
step.3-1 エッジ側のサークルを揃える
step.3-2 コーナー側のサークルを揃える
入れ替えたいサークルインナー2つを、URFとDRFに来るようにします。ちょうど対面に合わせるイメージですね。
合わない場合はA-perm(x' R2 D2 R' U' R D2 R' U R')を使って位置合わせも可能です。*6
URFとDRFに合わせたら、(R' F R F') × 3 で入れ替えます。*7
便宜上2stepに分けてインナーを揃えましたが、3-1と3-2は順不同なので好きな順番で揃えても大丈夫だったりします。
step.4 D完全一面を揃える
D面を揃えていきます。
CFOPと同じように、クロスを作ったあとにコーナーを入れます。
step.4-1 エッジを揃える
デイジークロスと似た要領でD面エッジを入れます。
この時E列が崩れないように注意してください。
R2 U' R2
step.4-2 コーナーを揃える
OLS手順を使ってコーナーを入れます。
R2 U R2 U R2 U2 R2
step.5 PLLをして完成
EOCOは最初に合わせたので、ここまで来た段階でOLLはスキップするはずです。
あとはPLLをやって終わりですね。
よく私が直方体パズルで乱用してるR2UD系PLLの出番です。
kemiさんのwikiに一覧表があります。覚えておくと便利ですよ。
- T-perm
R2 U R2 U' R2 U' D R2 U' R2 U R2 D' - U-perm a
R2 U' R2 U R2 U2 R2 U2 R2 U R2 U' R2 U2 R2 U2 - U-perm b
R2 U R2 U' R2 U2 R2 U2 R2 U' R2 U R2 U2 R2 U2
特に覚える優先度が高いのはこの3つですね。これらを覚えておけば他の直方体パズルにも柔軟に対応できるようになります。
余裕があればコーナー対角PLLを一つと、Z-perm & H-permも覚えておくとかなり効率よく揃えることができます。*10
覚える手順は多ければ多いほどいつか役立ちます。FMCで大幅なキャンセルが引ける日が来ると信じて覚えておきましょう。
もう少し深掘りした話
コーナーPLLとして代表的なT-permを出しましたが、step.3-2でさらっと触れてたように、実はWitEden Super 3x3x3はA-permがそのま使えます。
そのため、新しい手順を覚えなくても良かったりします。今後直方体パズルに手を出すつもりなら覚えておくに越したことはないですが…
また、すでにR2UD系T-permを覚えている人は
(T-perm) M2 D L2 (T-perm) L2 D' M2
でU-permにすることも可能です。(OP法の応用)
J-permを覚えているなら
(T-perm) (J-perm)
でもU-permになりますね。
こういった変態キューブで新しい手順を見つけるのも大切ですが、既知の手順にセットアップを組み合わせてゴリ押すのもパズル攻略には結構大切だったりします。
おまけ
step.3が終わった段階で、FMCで言う所のDRと(ほとんど)同じ状態になります。
もしかしたらDRのテクニックが有効活用できるかもしれませんが、あいにく私はFMCをやっていないのでFMCerの方で良い手順をご存知の方がいたら教えて欲しいです。
あとがき
次がいつになるかは分かりませんが、今回のように私の気に入ったパズルを紹介しながら解法をまとめる記事は今後も書いていきたいですね。
*1:kemiさんのwikiの一部画像は日本配色になっているので混乱しないよう注意してください
*2:デフォルトの配色なら白黄サークルになっているはずです
*3:OLL7 (Rw U R' U R U2 Rw)等でも可
*4:OLL20 (Rw U R' U' M2 U R U' R' U' M')等でも可
*5:UR↔ULも動きますが、同面移動なので無視しています
*6:AUFで合わせたいところですが、サークル内はセンターに固定されているため、AUFしてもサークルインナーは動きません
*7:UFL↔URBも動きますが、同面移動なので無視しています
*8:ここからはサークルの外側を揃えるので、AUFが使えるようになります
*9:U-permは向きが普段と異なるので注意
*10:対角はNbがオススメです