mf8 Radiolarianを解いた時の頭の中

前書き

そろそろCurvy Starminx以外の記事を書かないと何か言われそうなので、今回はちょっと別の変態キューブの話をします。

 

…っと言ったそばからCurvy Starminxの話をするのが私なんですけどね。どんだけ好きなんだよ。

本当に少しだけなんで許してください。

担当していたアドカレも無事書き終わり、改めて他の方の記事をゆっくり熟読していたら、じゅうべいさんの記事で私のアドカレについて取り上げてくれていたのを見つけました。読んでくれただけでも嬉しいのですが、こうして感想等を頂けると記事を書いた甲斐がありますね。本当にありがとうございます。

Bauhinia Dodecahedronはまだ買ってませんが、いつか買って記事に書けたら良いなと思ってるので楽しみにしててください^^

まだ買ってないですが、各パーツの交換手順は既に脳内で見つけてあるのですぐ解けると思います。

追記 : 解けました。時間がある時に記事にします。

 

ということでここから下が今回の本編です。↓

 

 

先日、誕生日(12/17)兼クリスマスとしてmf8のRadiolarianを買いました。

store.tribox.com

 

欲しかったパズルも買えて、さらにラッキードローでspeedyと新作未販売のマットとLanLanのCurvy Rhombohedronを貰いました。

Curvy Rhombohedronはいつか買おうと思ってたパズルの1つだったので結構嬉しかったです。既に持ってるパズルと被らなくて良かった…

 

 

解く前に…

早速解法の話をしたいところですが、その前にレビューがてらRadiolarianの特徴の話からしましょうか。

 

まず、回転は少し重めです。同社のCurvy StarminxEitan's Starほど回しやすくはありません。

潤滑剤はSilk等の少し粘度のある軽めでシリコンベースのやつがオススメです。

私個人の意見ですが、DNM-37は変態キューブとの相性は良くないように感じています。競技用のスピードキューブは潤滑剤が保持しやすいようにパーツの表面に溝があったりしますが、変態キューブにそんな構造は無いのでDNM-37のような水性潤滑剤はすぐに乾いてしまいます。

また、構造もよく分かってない変態キューブに対してよく考えずに水性潤滑剤を使うと内部のネジやスプリングが錆びてしまう恐れがあります。(FTO等でこの事故は起こりやすいので注意)

 

……話が少しそれてしまいましたね。Radiolarianの話に戻しましょうか。

 

これだけパーツ数が多くなると仕方ないのかもしれませんが、Radiolarianは基本的に時計回りでしか回転してくれません。反時計回りで回したい時は時計回り2回で代用する必要があります。

同社のIcosaixのレビューや、システマさんのブログでも同じようなことが書かれていたのでおそらく仕様でしょう。

 

ちなみに、Icosaixはコーナー単体での回転が可能みたいでしたが、Radiolarianは小エッジが邪魔をしているため出来ません。

Eitan's Starもコーナーの構造が甘く、簡単にピボットしてしまったため、純粋に20面体フェイスターンを楽しめていなかったのでこの改良は非常に嬉しかったりします。

 

パズルとしての話はこんなものでしょうか…もし購入を検討している人の参考になれば幸いです。

 

回転記号

説明するにあたって回転記号が必要なので定義しときます。

f:id:Pyraminx_tanoc:20211223200738p:plain

一応、反時計回りは『 ' (プライム)』をつけて表しますが、前述の通りRadiolarianは時計回りしか出来ないので時計回り2回で代用してください。

Let's solve

何も考えずに崩す前に、まずはどの順番で揃えていくかを考えておきましょう。

まずRadiolarianはIcosaixにEitan's Starの小エッジを追加したパズルとなっています。なので最初はIcosaixとして揃えて、最後にEitan's Starの小エッジ交換手順を使って揃えていきます。

 

この手のパズルで私が一番最初に見るのは固定されたパーツの有無です。3×3×3のセンターのように、軸として固定されているパーツがあれば、その色を基準に揃えていきます。

例外として4×4×4やmaster kilominxのように、固定されたパーツがなくても直接そのパズルの配色を覚えて対処する場合もあります。

今回は20面体なので、流石に私も配色は覚えてません。そのため、最初にコーナーを揃えて配色が分かる状態にするのがセオリーだと思います。っていうか20面体パズルに配色のきまりなんて無いし、そもそも同じmf8の20面体パズルでも配色が違うので覚えようがないです。

 

コーナーが揃ったら次はエッジですね。

一番最初に思いつくのはFTOと同じ(R U R' U)×2 の3点交換でしょう。

FTOと違ってEOがあるのが少し面倒ですね。

f:id:Pyraminx_tanoc:20211223200450p:plain

 

 

さて次はインナーです。

ここはEitan's Starで使ったインナーの手順を改良して使いました。

f:id:Pyraminx_tanoc:20211223200630p:plain

(R U R' U) ×2  L  (R U' R' U') ×2  L'

 

エッジ交換手順の時に副作用として動いたインナーを利用して作った脳筋コミュテーターです()

インターチェンジを L' にしたり、インサートの順番を逆にすることでかなり自由度の高いソルブが出来ます。

 

ここまで揃った段階で、実質Icosaixも攻略したことになります。

Icosaixを持っていない私としては一石二鳥ですね。

 

 

ラストは小エッジですね。ここもEitan's Starで使っていた手順が使えました。

Eitan's Starでこの手順を使うと、センターも移動するためセンターを一番最後に揃える必要がありましたが、Radiolarianにはそのセンターに当たるパーツが無いので副作用無しで手順が使えました。

f:id:Pyraminx_tanoc:20211223200903p:plain

(R' L R L' r R' L R L' r') × 2

 

あとはセットアップを駆使して揃えるだけです。

 

ここまで書いてから思い出したので今書きますが、実はRadiolarianもIcosaixやEitan's Star同様に変形します。

とりあえず変形の動きも試してみましたが、あまりにも動きに安定感が無いため今回は変形無しでの攻略となりました。

変形の前後でパリティも発生しないので、仮に変形しても

成形→普通に解く

で終わりなのでそんなに大差無いです。

変形後の成形は、動作が良好なEitan's Starで経験済みなので実質Radiolarianの成形も攻略済みとして扱います。

 

最後に

完走した感想ですが(激ウマギャグ)、正直簡単でした。

結局Eitan's Starとやることが殆ど同じだったので「パズルを解く」というより「ただの作業」って感じですね。それなりに時間はかかるので、休日の暇つぶしに丁度良いと思います。

 

あと、私は解き終わった後に他に良い手順がないかネットで色々調べてみる人なんですけど、Radiolarianの解法を解説してる人ってなかなか居ないんですね。日本語での解説となると尚更です。

そういう背景もあって、こういった難解パズルの解法とか考え方を備忘録ついでにブログとして日本語で解説するのが私達変態パズラーの役割なのかなと考えています。

更新は不定期ですが気長に待っててください。

Curvy Starminxスピード解法について ~其の肆~

~前書き~

この記事は2021アドカレ17日目の記事となります。

adventar.org

 

昨日16日の記事はꙮꙮꙮꙮꙮꙮさんの『7x7についての何か(翻訳済み)』でした。

明日18日の記事はspeedsolve (SinpeiAraki) さんの『地域団体について』となっております。

 

今回の記事は~其の肆~とも書いてる通り、シリーズ物(?)です。アドカレから来てくださった皆さんは是非過去の記事を読んでからまた来てください(殴)

 

初見のみなさんでも楽しめるような記事を心がけます。

もし過去の記事が見たい人がいましたら以下のリンクからどぞ

Curvy Starminxスピード解法について ~其の壱~

Curvy Starminxスピード解法について ~其の弐~

Curvy Starminxスピード解法について ~其の参~

 

「訳わからんパズルの話なんかどうでもいいから、WCAパズルの実用的な話しろよ!」って思った皆さんには申し訳ないですが、今日はアドカレのネタ枠的な立ち位置なので許してください何でもしますから。

 

 

~インナー編~

ちょうど1年ぐらい前に書いた記事で、「インナーセットアップは気合」的なことを言いましたが、スピード解法と豪語するからには交換手順とセットアップの組み合わせを全パターン列挙します(狂気)

 

手順を書き連ねる前に、まずは予備知識を…

 

記号表記

どこのインナーパーツの話をしているのかを分かりやすくするために、追加で記号を定義します。

ほとんどコーナーと同じだと思ってください。

 

例) U RFU面のインナー5つの内、R面とF面に最も近いインナーパーツ

   D BoRoD面のインナー5つの内、Bo面とRo面に最も近いインナーパーツ

 

交換手順

インナー交換手順(3点交換)は今までの記事と互換性を持たせるためにもkemiさんのwikiの手順をそのまま使わさせていただきます。

wikiwiki.jp

このサイトの①の手順(bo2 B2' bo2' M bo2 B2 bo2' M')とその派生を使います。

 

交換手順の派生

先程の手順を少し拡張します。

詳しくはkemiさんのwikiに書かれているので、私のブログでは実際に使う交換手順だけ書いておきますね。

 

U RF → F RU → Ro Fob

bo2 B2' bo2' M2 bo2 B2 bo2' M2' 手順①

 

U RF → F RU → L Ub

bo2 B2' bo2' M bo2 B2 bo2' M'  手順②

 

U RF → F RU → bo RLo

bo2 B2' bo2' M' bo2 B2 bo2' M 手順③

 

U RF → F RU → D FoLo

bo2 B2' bo2' M2' bo2 B2 bo2' M2 手順④

 

インターチェンジに当たるM列の回転量を変化させることで移動先のパーツを変えています。(インサートは bo2 B2' bo2' 固定)

また、この先の解説ではそれぞれ番号で呼びます。

 

交換手順の使い方

インナーの揃え方は、BLDの考え方と似ています。

BLDではバッファに入っているパーツを確認しセットアップと交換手順でパーツを入れる、そしてバッファには新しくパーツが入っており、それを繰り返すことで揃えていきますね。

 

特に今回はOrozco methodの奇数文字版と似てると言えばいいでしょうか…(良い表現が思いつかない)

BLDは分析した上での実行なので目的のパーツ以外が崩れると困りますが、今回はバッファを逐一確認したらいいだけなので、わざわざ手順を逆にする必要はありません。

 

「そもそもOrozco methodって何?」って人は、タイムリーなことにアドカレ6日目のチョコボックスさんの記事があるので覗いてみると良いかもしれません。

ちなみに私は、Orozco methodの存在は知ってるけど出来ない民です。OPOPでも揃えばいいんだよ。

 

  1. F RUをバッファ、U RFをヘルパーとします。
  2. バッファに入っているインナーパーツの色を確認(ターゲット)
  3. セットアップ + 交換手順①~④のいずれか + 逆セットアップ
  4. ターゲットが揃い、バッファにはヘルパーに入っていたパーツが入り、ヘルパーにはターゲットに入っていたパーツが入ります

 

結局はCurvy Starminxもこれを繰り返すだけです。

 

~ほんへ~

ということでセットアップを表にまとめました。

最初はコミュテーター表記で書こうかと思いましたが、インサートが固定なのでセットアップと手順だけの表になります。

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
U面 U RF - - -
U FL b2 Ro' 1 Ro b2'
U Lb b2 1 b2'
U bB b 2 b'
U RB b2 Ro2' 1 Ro2 b2'

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
F面 F RU - - -
F UL Bo2' Ro 1 Ro' Bo2
F LBo Bo2' Ro2 1 Ro2' Bo2
F Bobo Bo2' Ro2' 1 Ro2 Bo2
F Rbo Bo2' Ro' 1 Ro Bo2

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
R面 R UF B' D2 B  1 B' D2' B
R Fbo Lo2' D' 4 D Lo2
R boLo Lo2' 4 Lo2
R BLo Lo' 3 Lo
R UB Lo b2' 4 b2 Lo'

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
L面 L UF Bo' Ro' 1 Ro Bo
L Ub   2  
L bRo Bo' Ro 1 Ro' Bo
L RoBo Bo' Ro2 1 Ro2' Bo
L Fbo Bo' Ro2' 1 Ro2 Bo

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
B面 B UR Lo2 D' 4 D Lo2'
B RLo Lo2 4 Lo2
B FoLo Lo2' 3 Lo2
B bFo b2 2 b2'
B Ub b2' 1 b2

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
b面 b UL b2' Ro 2 Ro' b2
b UB b' Ro 2 Ro' b
b BFo Ro 2 Ro'
b FoRo b Ro 2 Ro' b'
b LRo b2 Ro 2 Ro' b2'

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
D面 D RoFo D' 4 D
D FoLo   4  
D Lobo D 4 D'
D BoBo D2 4 D2'
D RoBo D2' 4 D2

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
Fo面 Fo Bb b' 1 b
Fo Rob D2' 3 D2
Fo DRo b2 2 b2'
Fo DLo Lo2' 3 Lo2
Fo BLo D 1 D'

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
Ro面 Ro Lb Ro' 1 Ro
Ro LBo Ro2' 1 Ro2
Ro DBo Ro2 1 Ro2'
Ro DFo Ro 1 Ro'
Ro Fob   1  

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
Lo面 Lo RB Lo D' 3 D Lo'
Lo BFo D' 3 D
Lo DFo Lo' D' 3 D Lo
Lo Dbo Lo2' D' 3 D Lo2
Lo Rbo D2 1 D2'

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
Bo面 Bo FL Ro' 2 Ro
Bo Fbo D 3 D'
Bo Dbo Bo' D 3 D' Bo
Bo DRo Bo D' 1 D Bo'
Bo LRo D' 1 D

 

ターゲット セットアップ 手順 逆セットアップ
bo面 bo FR Bo D 4 D' Bo'
bo RLo   3  
bo DLo Bo D2' 4 D2 Bo'
bo DBo Bo D' 4 D Bo
bo FBo D2' 3 D2

 

こんなもの覚える暇があったらZBLL覚えたほうがいいですよ。

 

必要ないかと思いますが、万が一セットアップの記憶が飛んだ時用に逆セットアップも置いておくので事故った時に活用してください。

 

唯一セットアップに3手かかってしまう R UF はいわゆるアンラッキーです。手順として一応挙げましたが、よほどじゃない限り他の場所で代用するのが無難でしょう。私も滅多に使いません。

 

余談ですが、今回は3点交換で動くパーツの内2つを固定したので58手順ですが3-styleにすると 59P2 なので3422手順です。1LLL覚えた方がよっぽど有意義ですね。

例外パターン

BLDと同じくバッファの考え方を使うということは、バッファが揃ってしまった時に新しくループを作る必要がありますね。

対処方法は簡単です、持ち替えて他の場所をバッファとして使うだけですね。

むしろ「1回の交換手順で複数個のインナーが揃ってラッキー」と捉えてガンガン持ち替えましょう。

 

バッファとして使える場所が無くなってしまった時

最初の内は揃ってないインナーも多いので、バッファの場所には困らないと思いますが、後半になるにつれてインナーが揃っていくとバッファとして使える場所が無くなってしまうことがあります。

 

対処方法としては主に2つですね

  1. バッファもセットアップして解決する
  2. 同色を含んだ2点交換 × 2を使い、擬似的な2点交換で対処する

 

1. が一番優先度が高いです(が、その分セットアップの事故には気をつけてください)。

例)

バッファはまだ揃ってないのにヘルパーが揃ってしまった

 ↓

b UL はまだ揃ってない

 ↓

B' でヘルパーにセットアップ

 

2手以内でセットアップできたら積極的にやりたいですね。

しかし、このセットアップをした上で更にターゲットのセットアップもやるので、それなりに慣れてないと逆セットアップで事故りやすいです…

事故が怖い or セットアップが長い時は次の2. になります。

 

2. は一番簡単ですが、手数が長くなるので最終手段だと思ってください。

まず手順をやる前に、ヘルパーが揃っていて、バッファが揃っていない状態になるように持ち替えてください。

更に、U Bbも既に揃っていることを確認してください。(U RF と U Bb が同じ色)

 

  1. バッファと2点交換したいインナーを探して、表の中から対応する手順を実行してください。
  2. b セットアップ & 手順② & b' 逆セットアップ (表中のU Bbの交換手順) 

 

3点交換を2つ組み合わせて2点交換 × 2 を作り、片方の2点交換を同色交換にすることで擬似的な2点交換にしています。

 

例) バッファと R BLo の2点交換

Lo' 手順③ Lo で3点交換

b 手順② b'

 

これで U RF ↔ U Bb と F UR ↔ R BLo の2点交換となり、U RF と U Bb は同じ色なので実質F UR と R BLo の2点交換となります。

これを使えば、バッファの状態に関わらず残りのインナーも揃えられるはずです。

 

~最後に~

これにてCurvy Starminxスピード解法の記事は終わりです。

 

かなり長くなってしまいましたが、これでも添削して短くした方ですよ?

下書き完成時より1500字程減らしました。

添削するにあたって、本当は書きたかったけど長すぎるので諦めざるを得なかったテクニックや、手順のキャンセルのやり方など色々あったんですけどね…これ以上書くと誰も読んでくれないと思うのでサブステップ諸々はまた気が向いたら書きます。

 

年末の暇つぶしにみなさんもどうですか?

こんなクソ長い記事をここまで読んでくださってありがとうございました!

Curvy Starminxスピード解法について ~其の参~

「なんかいきなり投稿頻度が上がってないか?」って言われそうですね()

うるせぇ、やりたい時にやりたいことをやるのが俺のスタンスなんだよ(The 自由人)

 

 

 

 

 

前回のエッジ編を乗り越えた皆さんおめでとうございます。今回はヌルゲーなので安心してください。

先に断っておくと、今回めちゃくちゃ短いです…

 

今回はセンターですね。

 

…はい、毎度のことですがkemiさんがまとめてくれています。(´・ω・`)

https://wikiwiki.jp/rubik/Starminx%202

wikiwiki.jp

3点交換とセットアップの組み合わせだけなので書くことがないです。

 

センターってこれ以上何したら良いんですか?(自問自答)

 

 

~おまけ~

(R' L R L') × 21

を使うと、FとU、Bとbの他のパーツに影響を与えない純粋なセンター2点交換 × 2になります。

更にこの手順にコミュテーターを組み合わせて、センターのみの3点交換を自由に作ることができます。

 

例) {(R' L R L') × 21} bo' {(R' L R L') × 21} bo

→ U、R、Fセンターの3点交換

 

BLDで使える時がいつか来るかもしれませんね

Curvy Starminxスピード解法について ~其の弐~

前書き考えるの面倒なので今回は特にそういうのは無しでさっさと本題書きます()

前回の記事はこちらからどぞ

https://pyraminx-tanoc.hatenablog.com/entry/2021/10/20/092033

pyraminx-tanoc.hatenablog.com

 

~エッジ編~

前回コーナーの解説をしたので、今回はエッジの話ですね。

前回のは解説と言える程解説してませんでしたが、今回のエッジパートはちゃんと解説しますよ()

 

先に断っておくと、このエッジパートはとても言語化が難しいので非常に分かりにくいかもしれません。

分からないところ等があれば、気軽にTwitterのDMとかリプで言ってください。

 

~エッジ 1段目~

ここから先の解説では特に断りが無い限りD面白、U面灰色固定になります。

また、回転記号は今まで通りkemiさんの回転記号に準じます。

wikiwiki.jp

このページのMegaminxの部分です。

また、ステッカーやパーツを指示するときの表記もこのサイトに準じます。

 

下準備は大丈夫ですか?それだはエッジの解説編です。

エッジを揃えると言っても、エッジパートを更に5段階に細分化します。

 

側面から見た時で分けていきます

1段目 : D面エッジ5個

2段目 : メガで言うF2Lのエッジ5個

3段目 : UとDの間(E列)のエッジ10個

4段目 : メガで言うS2Lのエッジ5個

5段目 : U面エッジ5個 (正確にはEO・EPの更に2段階に分解します)

f:id:Pyraminx_tanoc:20211101225013j:plain

ということでまずは1段目ですね。

とは言ってもここはまだ自由度が高いので、コーナーさえ崩れなければ本当になんでもいいです。R' L R L'の3点交換とセットアップさえあればさほど問題にはならないと思います。

 

~エッジ 2段目~

ここからは少し定形のパターンを作ったほうがやりやすいです。

とりあえず私が使っている揃え方を紹介します。

 

  1. 入れたいエッジパーツをU面に一度移動させ、AUFで入れたい箇所の真上に持っていきます
  2. 1のエッジの向きを確認
  3. bo またはBo' でセットアップ。この時どちらを使うかは、②の向きによって変わります
  4. boセットアップの時は R' Bo R Bo' で、Bo'セットアップの時は L bo' L' bo でエッジが入ります
  5. 逆セットアップをして終わり

多分文字だけだと誰も理解してくれないので実践例を写真とともに解説します。

 

 

1. 目的のエッジパーツをU面に移動します。

この時、既にエッジパーツがU面にあれば飛ばしてもらって大丈夫です。

↓U面に移動させる例です。

 

f:id:Pyraminx_tanoc:20211102213841j:plain

Fboの青黃エッジをU面に移動

R L' R' L

 

f:id:Pyraminx_tanoc:20211102213836j:plain

FRの青赤エッジをU面に移動

L bo' L' bo

 

あくまでも一例で、すでに揃えた場所(コーナーとD面エッジ)さえ崩れなければ何でもいいです。

 

 

2. エッジの向きを確認

「ナンノコッチャ(思考放棄)」って人がほとんどだと思います。(ちゃんと解説します)

入れたいエッジパーツが今FUに来ていると思います。この時、F面のステッカーの色を確認してください。

この色がどちらかによって、次のセットアップの向きが変わります。

 

3. セットアップ

2で確認したFUステッカーの色が、Bo面の色と同じ時 → bo でセットアップ

2で確認したFUステッカーの色が、bo面の色と同じ時 → Bo' でセットアップ

こんな感じで分岐します。

 

4. エッジを入れて終わり

bo セットアップの時 → R' Bo R Bo'

Bo' セットアップの時 → L bo' L' bo

 

あとは逆セットアップを忘れないようにしておけば2段目は大丈夫でしょう。

 

 

おまけ

一応、目的のエッジがEOしてる時の解説もしときましょうか。

代わりのエッジをとりあえず入れて、出てきた目的のエッジを正しく入れ直すだけですね。

 

回転記号に起こすとこうなります。

(bo (R Bo' R' Bo) bo') (Bo' (L bo' L' bo) Bo)

 

 

~エッジ 3段目~

2段目の時と同じように一度概要を書きます。

 

  1. 目的のエッジをU面に持ってきて、入れたい場所の上にAUFで合わせる
  2. エッジの向きを確認
  3. FUのステッカーの色がF面の色と同じならEOを合わせてからもう一度FUに持ってくる(EO反転)
  4. 入れたい場所がFboなら R' Bo R Bo' で、FBoなら L bo' L' bo で入ります

 

1. 目的のエッジが4段目にある時は一度U面に移動させます。

 

2.&3. AUFで位置を合わせて、EOを確認します

画像のように、F面の色(橙)とFUステッカーの色が同じ時は、R' L R L' U2' でFUステッカーのEOを反転させます。

f:id:Pyraminx_tanoc:20211102213855j:plain

この状態で R' L R L' U2' をすると、FUステッカーが紫になるはずです。

 

4. エッジを入れて終わり

Fboに入れたいなら R' Bo R Bo' で、

FBoに入れたいなら L bo' L' bo で入ります。

 

おまけ

一応EOの解説しときます。

2段目の時と同じで、一度出してから向きを合わせて入れ直すだけです。

 

FboがEO反転 → (Bo R' Bo' R) (R' L R L' U2') (R' Bo R Bo')

FBoがEO反転 → (bo' L bo L') (R' L R L' U2') (L bo' L' bo)

 

~エッジ4段目~

ここも一度概要を書きますか。

  1. 入れたい場所のエッジがBbになるよう持ち替える(いわゆる背面スロット的な状態)
  2. 入れたいエッジがUFになるようにAUFで合わせる
  3. UFステッカーの色(UFエッジのEOを確認)
  4. B' またはbでセットアップ
  5. エッジを入れて逆セットアップで戻す

 

1. 持ち替え

どうしても回転記号で説明する関係上、持ち替えて場所を統一させます。

なれてきたら持ち替えずにやっても大丈夫です。(むしろそれが理想)

 

2. AUF

ここも1で持ち替えない場合は適宜対応してください。

ポイントとしては、入れたい場所の真反対になるイメージです。

 

3.4. EO確認&セットアップ

ここのエッジの向きで次のセットアップが変わります。

UFステッカーの色がb面の色と同じ → B' でセットアップ

UFステッカーの色がB面の色と同じ → b でセットアップ

 

5.エッジを入れて終わり

B でセットアップ → R b' R' b

b でセットアップ → L' B L B'

あとは逆セットアップで終わりです。

 

ここで話した4段目の入れ方、実は2段目でやった手順とやっていることは全く同じなの気付きましたか?

U面をF面にするように持ち替えてみると分かりやすいかもしれません。

つまりここで新しく覚えることは実質無いということになります。

EOの時の処理も同じですね。

 

~エッジ 5段目~

やっと最後ですね。もう私疲れたので帰っていいですか?

ここも今まで通りパターン別で手順を書き連ねようと思ったんですけど、必要な手順は全てkemiさんがまとめてくれています。

https://wikiwiki.jp/rubik/Starminx%202

wikiwiki.jp

最後の最後に投げやりで申し訳ないですが、既にあるものは活用させていただきます()

 

 

~最後に~

なんか前回の記事で「次回はエッジ&センターの話をしようと思います。」とか言ってたらしいですね。

 

あれは嘘だ。

 

ってのは流石に冗談で、単に私が思っていた以上にエッジの話が長くなってしまったのでここで一区切りつけるためにも、センターの話は次回に持ち越そうと思います。

かと言ってその次のインナーと合併するとまた量が増えそうなので、次回はセンターのみの解説になりそうです。

 

センターの解説ってほとんどすること無いからめっちゃ短い記事になりそう

 

 

 

Curvy Starminxスピード解法について ~其の壱~

暇人のキューブ日記です。(Twitter : @Pyraminx_tanoc)

現在、下書きを書いている段階ではこれが2つ目の記事になる予定です。なります。

 

懺悔

Q. 前回の記事を投稿したのはいつですか?

A. いつでしょうねぇ…(殴)

 

えっと…言い訳をさせてください。

決して、完全にサボってたわけではないんですよ、未公開なだけで下書きもいくつか既に書いています。ただ、最後の仕上げ(画像の掲載&編集、添削)が面倒でやってないだけなんです。

ちなみに書くだけ書いてボツになった記事が既に3つ位あります()

長ったらしく言い訳してもしゃーないので、さっさと本題に移ります。

 

ちなみに、其の壱とあるので察せると思いますが、複数の記事にまたがって書いていこうと思います。じゃないととんでもない量になるので。ちゃんと其の弐が出るといいですね。私のやる気次第ですが。

 

変態キューブの早解きやってみたくない?

私のTwitterを見ている人ならわかると思いますが、私はCurvy Starminxのスピードソルブをやって、不定期にタイムを上げています。

競技人口がおそらく一人なので、実質私が世界一位です。ドヤア

しかし、ふと「このタイムが早いのか、どれだけ私が頑張っているか、画面の向こうの人に伝わって無くね?」と気付きました。

 

つまりこの記事は、「私はこんなしょうもない事を頑張っているんだぞ!」っていう自己満足記事ついでに、このクソしょうもない競技をやってみたいと思う人がいてくれればと思い書いた次第です。

 

Curvy Starminxスピードソルブのすゝめ

まずは、この競技に必要なものを書き出すので買い揃えてください。

  • mf8 Curvy Starminx 本体
  • 潤滑剤(Silk等の少し粘度のあるやつがオススメ)
  • キューブ用のマット
  • Kilominx
  • 替えのステッカー

 

全部合わせて9000円程度ですかね。ちなみに、下3つ(マット、キロ、ステッカー)は任意なので予算に余裕があればで大丈夫です。

マットは実際にソルブする時に使うので詳しくは後術で、っていうか今回は使いません。次回使う予定です。

 

揃いましたか?早速Curvy Starminxのメンテを始めましょう。

 

 

メンテと言いましたが、潤滑剤がメインでネジは基本いじりません。

重要なのは潤滑剤を垂らす箇所です。

 

Curvy Starminxのコーナーは棒状のパーツにコーナーが刺さっただけの簡単な構造をしています。

20箇所ありますが、適当に3~4箇所だけで大丈夫です。

f:id:Pyraminx_tanoc:20211019215908j:plain

コーナーを外したら、あとはそこに潤滑剤を垂らすだけです。

競技用キューブなら適当に開いて潤滑剤を垂らすだけで済みますが、Curvy Starminxはそこまで構造に余裕がないので、内部に直接垂らす必要があります。

スクランブルがてら馴染ませたら完成です。

 

実践編

本当だったらメンテナンスの話をして終わろうと思っていましたが。スピード解法と言っておきながら解法の話をしないのもアレなので、コーナーパートの話だけします。

 

とは言っても、Curvy StarminxのコーナーはKilominxと同じなので、そのまま揃えるだけです。

強いて言うなら、『センターが無い(動く)ので、12面体パズルの配色を正確に把握すること』、『余裕があればLLの手順もいくつか覚えておくと強い』ぐらいです。

 

「キロのLL手順なんてまとめてる人いないでしょ。」なんて思ってましたが、探してみるといるもんですね。世界は広い…

http://hem.bredband.net/_zlv_/rubiks/kilominx/kilominx.html

hem.bredband.net

一部手順に bR という回転記号が使われていますが、今回使用する回転記号に対応させると B に当たります。それ以外は普通のRUF系手順ですね。

 

LLはとりあえずここ見とけば良いと思います。(投げやり)

おかげで私がわざわざ作る必要がなくなりました。

 

ここまで色々書きましたが、Curvy Starminxのスピード解法におけるコーナーパートは、後術のエッジパートやインナーパートに比べたら誤差みたいなものなので、はっきり言って練習する必要ないです。

sune(3CO)と、2CO 4種類覚えとけばある程度は対応できると思いますし、やってるうちに自然と身につきます。

 

私のやる気があれば、次回はエッジ&センターの話をしようと思います。

完全数でも数えながら気長にまっててください。

 

(こちらがmf8さんのCurvy Starminxです
うっひょ~~~~~~!
ソルブ時に盛大にポップしたので大きな声を出したら

店主さんからの誠意で予備パーツをサービスしてもらいました
俺のブログ次第でこの店潰す事だってできるんだぞって事で
いただきま~~~~す!
まずは回し心地から
コラ~!
これでもかって位硬いパズルの中にはホコリが詰まっており

怒りのあまり 卓上潤滑剤を全部倒してしまいました~!
すっかり店側も立場を弁え 誠意のMaster FTOを貰った所で
お次に 圧倒的存在感のインナーを
揃える~! 殺すぞ~!

複雑な動きで逆セットアップの事故も多かったので
さすがの暇人も 厨房に入って行ってしまいました~!
ちなみに、店主さんが土下座している様子は ぜひサブチャンネルをご覧ください)←ボツネタ供養の欄

 

Curvy Starminxの解法を自分なりに考えてみた話

どうも、暇人のキューブ日記(Twitter:@Pyraminx_tanoc)です。

 

(一応)スピードキューバー(のつもり)です。

キューバーと言っておきながらメイン競技はピラミンクスなんですけどね。

3×3から逃げた訳じゃないんだからね!

 

これが初めて書く記事ですが、話す内容はもちろんピラミンクス………ではなく、変態パズルの話となります。 

3度の飯より変態パズルが好きなパズルコレクター(自称)なので、コミュテーター片手に難解パズルと格闘する毎日です。

 

~Curvy Starminxってどんなパズル?~

写真右のパズルがCurvy Starminxです。

サイズ感が分かりやすいように、隣にGAN11Mpro(56mm)を置いてみました。

 

f:id:Pyraminx_tanoc:20210121214326j:plain

StarminxⅡのカットを少しだけ浅くして、その分コーナーを付け加えたパズルとなっています。そのため、StarminxⅡより難易度は高いとされていますが毛が生えた程度だと思ってください。(人によっては「StarminxⅡで使った手順がCurvy Strminxでは使えなかった」というのもありえますが…)

今回紹介する手順はCurvy Starminx、StarminxⅡどちらでも使えるはずなので安心してください。

 

ディープカットのフェイスターンなので、言葉通り『ごっそり』回転します。1度の回転で動くパーツ数が多く(45個)、難易度は変態パズルの中でもかなり高い方に分類されますが、変形しないので今まで触ってきたパズルの知識が応用しやすく、変態パズルの経験量によって個人差が別れそうな気がします。

回し心地は、「パーツ数が多い割にはかなり完成度が高い方」といった感じです。

カサカサしていますが、DNMなどの潤滑剤を垂らしてなじませるだけでかなり良くなります。回転が重いパズルを買うたびにDNMを乱用しているので潤滑剤の消費スピードがハンパなかったり

 

~解法の流れ~

解法……の前に、解説のために回転記号を使うと思うので書いておきますね

上の写真の赤面をF面として、

上の白をU、右の青をR、左の緑をLとして扱います。

位置関係の説明に色を使っただけなので、色の向きがコロコロ変わるかもしれませんがご了承ください。

 

いきなり解説しても面白くないので、この記事を読んでる皆さんは是非一度挑戦してみてください。(←おい)

 

実際、ただ解法を書き連ねるだけだとこのパズルの良さが薄れる気がするので、私が攻略までに辿った道のりを紹介しながら読んでる皆さんも解いた気になれるような解説にしていきますね。

 

~いざ勝負!~

さすがにいきなりスクランブルはしません。

とりあえず観察してみましょう。

この手の難解パズルの解法として、

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

①他のパズルに帰着させて考える

②そのパズル独自の解法を考える

③交換手順などを乱用してパーツ毎に位置を合わせていく

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

などがあります。

 

①は4×4のセンターとエッジを揃えて3×3として解くのと同じです。

ただしパズルによってはパリティが発生することもある解き方なので注意しましょう。

あとはAxis CubeやMastermorphixなどを3×3と見立てて解くのもこれに分類されます。

 

②は回転制限があったり変形するパズルによく使われます。

回転制限系は他のパズルの知識・手順が通用しないのがほとんどなので、解法を1から考えなくてはならない場合があります。

もちろん、使えそうな既知の手順があるなら遠慮なく使いましょう。

 

③、これが変態パズルでは王道でしょう。

いわゆるコミュテーターを使うアレです。

 

 

今回使うのは…③ですね。

早速どこから攻めるか見てみましょう。

 

 

難解パズルをある程度やったことがある人なら感覚でわかると思いますが、今回すすめる順番としては

 

コーナー

  ↓

エッジ

  ↓

センター

  ↓

インナー(3角形の小さいやつ)

 

となります。

 

StarminxだけでなくFace Turn OctahedronやMaster Skewbなどの難解パズルもこの順番で解き進めていくのがほとんどだったりします。

 難解パズルはアウターなどを揃えた後にインナーを揃えることが多いです。

 

~コーナー~

実はコーナーはキロミンクスと全く同じです。

「キロミンクスってなんぞや」って人には「メガミンクスのコーナーだけ」と言えば分かりやすいでしょうか。

コーナーに関してはこれ以上言うことがありません。普通に揃えちゃってください。

パーツがちょっと小さい程度です。

(まさかとは思うけどメガミンクスを知らないor解けないって人がCurvy Starminxに挑戦しないよね?)

 

~エッジ~

これは変態パズルにありがちな R' L R L' とそれ系の組み合わせで出来ます。

EOにさえ気をつけておけば特に言うことは無いです。

強いて言うなら「D面から順番に揃えましょう」ってぐらいですね。

 

 補足

実はコーナーとエッジを合わせて考えると、Pyraminx Crystalと動きが一致します。

少々マイナーなパズルなので解説には使いませんでしたが、こういう気付きも変態パズルの醍醐味だと思ってます。

 

~センター~

これもあんまり言う事が無いです()

覚える手順を極限まで減らしたいなら、エッジの交換手順でやった R' L R L' を3回繰り返せばセンターの2点交換の2セットの手順になります。

極論これだけでセンターは揃えられます。

 

~インナー~

ここまでの説明が雑なのは、ここに解説の時間を割きたかったからです。

あと、「このパズルに挑戦するようなド変態たちはこの程度で苦戦しないだろう」という勝手な私の判断です。

 

ここからが本番と言わんばかりに楽しませてくれますよ。

 

すぐに手順を書いてしまうと、手順を見つける楽しさが皆さんに伝わらないと思うので、ヒントがてらに私が交換手順を見つけるまでに試行錯誤した過程を書いていきますね。

「そんなのいらねぇよ!さっさと手順教えろ!」って思ったせっかちなアニキたちは飛ばしてもらっても大丈夫です。

本当に飛ばしちゃって良いんですか?ここからが一番おもしろいところですよ?

 

~思考過程(という名のヒント)~

 まず、変態パズルで交換手順といえば?

そう、コミュテーターですね。

 

「コミュテーターって何?」って人に簡単に説明するなら、

(何かしらの手順A) (何かしらの手順B) (手順Aの逆手順) (手順Bの逆手順)

この一連の動きのことです。

エッジの解説にあった R' L R L' もコミュテーターの一つです。

コミュテーターはかなり奥が深いのでここで解説するとCurvy Starminxの解法どころじゃなくなるので割愛しますね。そもそも私が人に教えられるほど理解していないし、むしろ教えてほしい

これを踏まえた上で思考過程を書いていきます。

 

まず気づいたのが、

中層回しが使えるという点です。

変態パズルに対して中層回しの恩恵は非常に大きく、Face Turn Octahedronなどのパズルでも中層回しは重宝されてきました。

アウターへの影響が少なく、インナーを動かすことが出来るのが強みですね。

今回の場合、対面を同時に回すことで実質的な中層回しが出来ます。(以後、回転記号はMで表記)

 

このことから、先程のコミュテーターの話と組み合わせると、

 

(何かしらの手順A) M (手順Aの逆手順) M'

で交換手順が作れないかと考えました。

 

「じゃあ問題の手順Aは?」

もちろん闇雲に探すのは途方も無い時間がかかるので、ある程度『可能性のある動き』に絞って探す必要があります。

 

せっかくなので手順Aを見つけるまでの思考過程も書いておきましょう。

 

もし完成状態のまま残っているなら R' L という動きをしてみてください。

下の写真のようになると思います。

 

f:id:Pyraminx_tanoc:20210121214449j:plain

 

ここで注目するのは手前面の青いパーツの塊、その中でも右上の一つだけのインナーパーツです。

この一つだけ飛び出た形をどうにか活かせないかと考えて色々試しました。(実際見つかるので頑張ってみてください)

 

ここまでの話をまとめると、

・何かしらの手順Aで上手いことインナーパーツを独立させる

・Mを使ってインナーパーツを引き剥がす

・最終的に (手順A) M (Aの逆手順) M' のような手順になる

 

これらを用いて私はインナーパーツの交換手順を探しました。

 

 

~インナー3点交換~

はい、皆さんは交換手順を見つけられましたか?

ここからは回答編となるので、まだ見たくない人はこれ以上スクロールしないようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先に答えから言うと、

手順Aは R2' L2 R2 となります。(このパズルでR2とR2'は別物なので注意)

 

意外と簡単で拍子抜けしましたか?最終的に回転記号で書くとこんな感じです。

R2' L2 R2 M R2' L2' R2 M'

※今回のMは、L面とその対面にある面の間の層にあたります

 

f:id:Pyraminx_tanoc:20210121214544j:plain

↑こんな感じに移動します 

 

完成状態からの変化は分かりやすいですが、スクランブルされていると変化が分かりにくいので、手順の実行前の状態を写真で撮っておくと分かりやすくなります。

 

あとはこの手順を使ってインナーパーツを入れ替えていけば完成です♪

お疲れさまでした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな甘い話じゃないんだよなぁ

 

はい…(´・ω・`)

やってみたら分かると思いますが、とんでもないセットアップ地獄です。

『セットアップ&逆セットアップのミスでコーナーからやり直し』は親の顔より見た気がします(もっと親のセットアップ見て)

 

私の場合は、「とにかく数をこなす!」でやりました。脳筋とか言わないで

脳死でセットアップ出来るようになるまでひたすらです。

 

 

まぁ、これを攻略方法として書いたら

「解説って言っておきながら肝心なところ説明しないじゃん!」とか

「他の人の方が説明上手そう」とか

ファミチキ食べたい」とか言われそうなので

私が実践したセットアップミス対策を挙げておきます

 

あっ、ちなみに私はLチキ派ですよ(聞いてない)

 

①動画を撮る

これめっちゃ重要です。

万が一手順を間違えたりセットアップに失敗したときのために動画を撮っておくことで失敗しても逆再生しながら戻すことが出来ます。

 

②セットアップを理屈でもちゃんと覚えておく

「なぜこの動きをしたのか」は常に考えておきましょう。

 

③過度なセットアップはしない

多くても4手以内にしましょう。

5手以上かかる場合は素直に諦めて他を探しましょう。

慣れてくると効率重視になって7~8手のセットアップも出来るようになりますよ

なんせ60個もインナーパーツがあるので1つぐらいは都合のいい場所にあったりします。

 

④全集中変態パズルの呼吸

冗談です。

ただ、集中出来るように外界からの余計な情報が入ってこないようにヘッドホンなんかをつけてると良いかもしれません。

パズル大好きな変態の人たちは手順実行中に話しかけられるとキレるので話しかけないようにしましょう(本人談)

 

 

こんな感じでしょうか?

まぁやってるうちに慣れるでしょう。(適当)

 

~補足~

今回、Curvy Starminxの解法ということでこの記事を書きましたが、もっと分かりやすい解説サイトがあります。(←おい)

こちらからどうぞ。リンクフリーと書かれていたので遠慮なく貼らせて頂きます

 

こちらはkemiさんが書いてくださったwikiになります。

このサイトの存在自体はCurvy Starminxに挑戦する前から知っていたのですが、先に見てしまったら面白くないということで今まで封印してきました。

 

私なんかと違って、ちゃんとエッジ、センターの解説もあります。

攻略後に見てあらビックリ、インナーの交換手順が同じでしたw

それどころか、kemiさんはパーツの移動が把握しやすいように向きまで調整した上に、更に汎用性の高い手順にしていました。「強い…(確信)」

初挑戦は自己流の手順だけで頑張りましたが、2回目以降はkemiさんの手順に乗り換えています。おかげでセットアップミスも格段に減り、彼女も出来ました。

 

あっ、彼女ってCurvy Starminxのことですよ?

 

kemiさんは今回のインナー交換手順で使ったコミュテーター理論も解説してくれているので、興味のある方は覗いてみてください。私も絶賛勉強中です。

 

~最後に(?)~

結局私がこの記事から伝えったかったことは、

「変態パズルは楽しい!」

この一言に尽きます。

 

別にCurvy Starminxの解説なんてどうでもいいわけですよ、Curvy Starminxはあくまでも例で、パズルを解くことの楽しさを知ってほしかっただけです。

 

初めてルービックキューブを手にした時、攻略書を見ながらやっとの思いで6面完成した時、嬉しかったですよね?(人によっては自力で攻略した人もいるかも知れませんがごく少数でしょう)っていうかこの記事を読んでる人は全員3×3が解ける前提で話が進んでる件

変態パズルはですね、その感動を何度も味わうことが出来るのです。

初めて触るパズルを自力で攻略するあの新鮮さ、解けたときの喜び、難易度が高ければなおさらですよ。

 

「じゃあ解いて遊んで終わりか?」って?そんなことはありません!

より効率的な手順・解法を探したり、模様を作って遊んだり、BLDしてみたり

と、解いた後の楽しみ方も人それぞれです。

 

Curvy Starminxに限らず、難解パズルとして名高いパズルはこの世にいっぱいあるので、皆さんも是非挑戦してみてください!

パズル沼へようこそ!

そして、良いキューブライフを!