mf8 Radiolarianを解いた時の頭の中
前書き
そろそろCurvy Starminx以外の記事を書かないと何か言われそうなので、今回はちょっと別の変態キューブの話をします。
…っと言ったそばからCurvy Starminxの話をするのが私なんですけどね。どんだけ好きなんだよ。
本当に少しだけなんで許してください。
担当していたアドカレも無事書き終わり、改めて他の方の記事をゆっくり熟読していたら、じゅうべいさんの記事で私のアドカレについて取り上げてくれていたのを見つけました。読んでくれただけでも嬉しいのですが、こうして感想等を頂けると記事を書いた甲斐がありますね。本当にありがとうございます。
Bauhinia Dodecahedronはまだ買ってませんが、いつか買って記事に書けたら良いなと思ってるので楽しみにしててください^^
まだ買ってないですが、各パーツの交換手順は既に脳内で見つけてあるのですぐ解けると思います。
追記 : 解けました。時間がある時に記事にします。
ということでここから下が今回の本編です。↓
先日、誕生日(12/17)兼クリスマスとしてmf8のRadiolarianを買いました。
欲しかったパズルも買えて、さらにラッキードローでspeedyと新作未販売のマットとLanLanのCurvy Rhombohedronを貰いました。
Curvy Rhombohedronはいつか買おうと思ってたパズルの1つだったので結構嬉しかったです。既に持ってるパズルと被らなくて良かった…
#TORIBOラッキードロー報告会2022
— 暇人のキューブ日記 (@Pyraminx_tanoc) 2021年12月16日
勢い余って崩してしまったのは許してください()
1つしかキューブ買ってないはずなのに、こんなに貰っちゃって良いんでしょうか… pic.twitter.com/X2eh5u6jiI
解く前に…
早速解法の話をしたいところですが、その前にレビューがてらRadiolarianの特徴の話からしましょうか。
まず、回転は少し重めです。同社のCurvy StarminxやEitan's Starほど回しやすくはありません。
潤滑剤はSilk等の少し粘度のある軽めでシリコンベースのやつがオススメです。
私個人の意見ですが、DNM-37は変態キューブとの相性は良くないように感じています。競技用のスピードキューブは潤滑剤が保持しやすいようにパーツの表面に溝があったりしますが、変態キューブにそんな構造は無いのでDNM-37のような水性潤滑剤はすぐに乾いてしまいます。
また、構造もよく分かってない変態キューブに対してよく考えずに水性潤滑剤を使うと内部のネジやスプリングが錆びてしまう恐れがあります。(FTO等でこの事故は起こりやすいので注意)
……話が少しそれてしまいましたね。Radiolarianの話に戻しましょうか。
これだけパーツ数が多くなると仕方ないのかもしれませんが、Radiolarianは基本的に時計回りでしか回転してくれません。反時計回りで回したい時は時計回り2回で代用する必要があります。
同社のIcosaixのレビューや、システマさんのブログでも同じようなことが書かれていたのでおそらく仕様でしょう。
ちなみに、Icosaixはコーナー単体での回転が可能みたいでしたが、Radiolarianは小エッジが邪魔をしているため出来ません。
Eitan's Starもコーナーの構造が甘く、簡単にピボットしてしまったため、純粋に20面体フェイスターンを楽しめていなかったのでこの改良は非常に嬉しかったりします。
パズルとしての話はこんなものでしょうか…もし購入を検討している人の参考になれば幸いです。
回転記号
説明するにあたって回転記号が必要なので定義しときます。
一応、反時計回りは『 ' (プライム)』をつけて表しますが、前述の通りRadiolarianは時計回りしか出来ないので時計回り2回で代用してください。
Let's solve
何も考えずに崩す前に、まずはどの順番で揃えていくかを考えておきましょう。
まずRadiolarianはIcosaixにEitan's Starの小エッジを追加したパズルとなっています。なので最初はIcosaixとして揃えて、最後にEitan's Starの小エッジ交換手順を使って揃えていきます。
この手のパズルで私が一番最初に見るのは固定されたパーツの有無です。3×3×3のセンターのように、軸として固定されているパーツがあれば、その色を基準に揃えていきます。
例外として4×4×4やmaster kilominxのように、固定されたパーツがなくても直接そのパズルの配色を覚えて対処する場合もあります。
今回は20面体なので、流石に私も配色は覚えてません。そのため、最初にコーナーを揃えて配色が分かる状態にするのがセオリーだと思います。っていうか20面体パズルに配色のきまりなんて無いし、そもそも同じmf8の20面体パズルでも配色が違うので覚えようがないです。
コーナーが揃ったら次はエッジですね。
一番最初に思いつくのはFTOと同じ(R U R' U)×2 の3点交換でしょう。
FTOと違ってEOがあるのが少し面倒ですね。
さて次はインナーです。
ここはEitan's Starで使ったインナーの手順を改良して使いました。
(R U R' U) ×2 L (R U' R' U') ×2 L'
エッジ交換手順の時に副作用として動いたインナーを利用して作った脳筋コミュテーターです()
インターチェンジを L' にしたり、インサートの順番を逆にすることでかなり自由度の高いソルブが出来ます。
ここまで揃った段階で、実質Icosaixも攻略したことになります。
Icosaixを持っていない私としては一石二鳥ですね。
Icosaix持ってないけど、実質攻略した事になりました。
— 暇人のキューブ日記 (@Pyraminx_tanoc) 2021年12月17日
小エッジの交換手順はEitan's Starの手順がそのまま使えることが確認済みなのでもう勝ち確です pic.twitter.com/s0nvAlkIad
ラストは小エッジですね。ここもEitan's Starで使っていた手順が使えました。
Eitan's Starでこの手順を使うと、センターも移動するためセンターを一番最後に揃える必要がありましたが、Radiolarianにはそのセンターに当たるパーツが無いので副作用無しで手順が使えました。
(R' L R L' r R' L R L' r') × 2
あとはセットアップを駆使して揃えるだけです。
ここまで書いてから思い出したので今書きますが、実はRadiolarianもIcosaixやEitan's Star同様に変形します。
とりあえず変形の動きも試してみましたが、あまりにも動きに安定感が無いため今回は変形無しでの攻略となりました。
変形の前後でパリティも発生しないので、仮に変形しても
成形→普通に解く
で終わりなのでそんなに大差無いです。
変形後の成形は、動作が良好なEitan's Starで経験済みなので実質Radiolarianの成形も攻略済みとして扱います。
最後に
完走した感想ですが(激ウマギャグ)、正直簡単でした。
結局Eitan's Starとやることが殆ど同じだったので「パズルを解く」というより「ただの作業」って感じですね。それなりに時間はかかるので、休日の暇つぶしに丁度良いと思います。
あと、私は解き終わった後に他に良い手順がないかネットで色々調べてみる人なんですけど、Radiolarianの解法を解説してる人ってなかなか居ないんですね。日本語での解説となると尚更です。
そういう背景もあって、こういった難解パズルの解法とか考え方を備忘録ついでにブログとして日本語で解説するのが私達変態パズラーの役割なのかなと考えています。
更新は不定期ですが気長に待っててください。